2012年09月21日

生活保護についての所見2(寮長の独り言)

今日も県内各地の事務所を回り、掘り起こしと訪問・面談の日程を組み立てて、CWさんと打ち合わせをしてきました。
その中で多いなぁ…と感じたのは40代で、知的レベルがボーダーではないか?と思われている人達である。
今日1日でそんな方々のケースが数件出てきた。
40代…10代の頃は受験戦争真っ最中人達である。
働いていれば今の日本経済を支える最前線の要の年代でもある。
発達障害と言う言葉が無かった世代でもあり、若者としての就労支援が行き届きにくい世代でもある。
*補足(もっとも若年者トライアル雇用は今年4月より、40歳未満から45歳未満に拡大されているので、45歳未満であれば使えます)
サポステの対象年齢は40歳未満で、対象に入らない。
ニート状態の若者の高年齢化はすでに若者自立塾時代からの懸念材料ではあったし、40歳代が若者か?と問われると何とも難しい問題ではあるが…

これから会わせて頂いてCWさんとの協力も経てになるが、非常に可哀そうな世代でもある。
社会的な支援の狭間に居る年代だ。
今宇奈月自立塾にもそういった発達障害あるいはその疑いが濃い人達も当然居る。
遅刻はするがこの夏のシーズン立派に20万近く稼いでいる者も居る。
周囲の理解と活かし方だと感じる。
しかし…
やはり手間のかかる人達でもある。
なんとか支援を上手くし、本人を救い、受給者から納税者になってもらい、彼らの人生をサポートしながらでも、自力で人生を切り開いてもらいたいと考えている。

平成14年 文部科学省の調査で発達障害の割合が小中学生で6.3%居るのではないかと報告があった。6歳〜15歳の子どもだ、それらが、今16〜25歳になっている。
ニートと呼ばれる世代に完全に移行した。
まだ支援を受けられる年代でもある。
それらを放置すると…
結果的に親が亡くなれば生活保護に移行する率は非常に高いのではないか?と思われる。
決めては…
「就労感」ではないか?
と考えている
周りの理解配慮は当然だが、行き過ぎてもいけない。
本人の就労感をどう育て築き上げていくかがキーだと考えている。




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2012年09月13日

生活保護についての所見(寮長の独り言)

今回「社会的居場所作り事業」で県内の社会福祉事務所を訪ね、なおかつ昨日のニュースで生活保護受給者が211万人居ると言う報道を聞いて思った事を書こうと思う。

生活保護費を受給に至る経緯は個人それぞれ様々にあると思うが、審査後受給決定し、生活保護費が支給される。
支給され、最初は誰でもそのお金で生活が成り立つようになるので大変感謝をする。
しかし…
受給年月が長くなればなるほど受給されるのが当たり前になってしまう。
当たり前になった時点で、なんとかするのは多分大変に骨が折れるだろうと我々は考えている。

大学卒業しても数万人が仕事が決まらない…
待った無しでの高齢化社会…
所得の格差が広がるばかり…
これが今の日本の現状だ。
このまま行くとますます受給者の数が増えていくだろう。

解決策として
現場からの意見ではあるが…
受給申請をした段階で、働ける年齢ならば自立塾みたいな形の就労自立訓練を受けさせるべきである。
なぜか?
*生活(住居・ご飯)の心配が無くなる
*コミュニケーション手段が増え孤立に陥る事がすぐには無くなる
*就労訓練が受けられ、就職に向けたスキルや体験を積む事が出来るようになる
*CWだけでなく様々な係わりの中で就労意欲が形成される
*早期発見早期社会復帰により、問題が長期化する事が少なくなる
等などが挙げられる

受給者211万人 年間受給費に使う費用額3兆7000億円
膨大な数値だと思う。
20代で受給されれれば70代で亡くなったとしてもザッと一人頭1億円の税金が投入される、回収されない血税だ。
ずうっと受給費を出して行くのか、何とか働いて納税者になるのか、これはえらい大きな分かれ目でもある。

やはりお金の件だけでなく、いち人間として、なんとか働ける人は自分自身で自分の人生を生きる!
これが正しい形ではないだろうか?
もちろんどうしても厳しい人も居る、そういった、どうしてもの人達の生活保障が生活保護だと思っている。

自立塾が事業仕分により廃止になって3年が経とうとしている
この間そういったノウハウがあるのに潰れていった団体も出てきた
そういった「孤立させない」で「生活基盤」があり「就労に向けた自立支援」が出来るという団体は国の財産ではなかろうか?

我々のスキル経験が活かせるならば国の為に頑張りたいし、そういった個人にも自分自身での人生を生きて欲しいと願っている。

現在の我々は臥薪嘗胆ではあるが…
乾坤一擲の気持ちで、国の為、受給者の為、自分自身の為にもこの「社会的居場所作り事業」を成功させたいと思っている。
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2012年09月12日

生活保護受給者の為の社会的居場所づくり事業

宇奈月自立塾では今年7月から「生活保護受給者の為の社会的居場所づくり事業」と言う事業をやっております。
どういった事業かと言うと、働ける年齢(一応我々が受け入れていた年齢で主に49歳以下)の方の孤立化を防ぎ、もう一度社会復帰を一緒にサポートしていく事業です。
富山県内の社会福祉事務所を回り、対象者の調査・相談・ハロワ等様々な支援への誘導・宇奈月自立塾での自立訓練への参加。
等が業務になります。
今月は何件か受給者さんとお会い出来そうなので、上手く前向きに受給者さんがいくように頑張りたいと思います。

また定期的にその件も日記に書こうと思いますので、よろしくお願いいたします。
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2012年09月07日

9月9日講演会

今度の9日の日曜日富山県民会館で定期講演会を実施します。

富山県厚生部健康課・ひきこもり民間支援団体など人材育成支援事業費交付講演会
「宇奈月修了生から学ぶ、若者への対応」
〜ひきこもりの現状〜

国の事業であった若者自立塾、基金訓練(合宿型プログラム)は終わった。しかし、ひきこもりやニート、無職の若者の問題は解決したわけではない。社会・経済の状況から考えてみれば、益々、増加することは間違いない。
事業を継続して行く必要性はあるが、そのためには6年間の経験を無駄にしてはならない。そこで私達は公的訓練を受けた若者132名の実態調査を行なった。
「ニートの若者はどういう若者であったのか?」から出発し、どんな心理的状態だったのか?ひきこもりは心身にどのような影響を及ぼすのか?また、精神疾患との関係はどうであったのか?
ひきこもりの長さと精神疾患、就労の相関関係はどうであったのかを調べてみた。そして、ひきこもりの現状と今後の若者への対応のあり方を考えていく。

一部    調査研究「ニートの意識構造と就労・ひきこもりの現状」 
講師 宇奈月自立塾 寮長 牟田 光生
二部    臨床現場からみた自立支援のあり方
             講師 宇奈月自立塾 寮長 牟田 光生

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日時:9月9日(日)
・受付開始:13時10分
 ・講  演 :13時30分〜15時00分
・質疑応答 :15時10分〜15時50分
・質疑応答2:16時00分〜16時50分
・参加費 :富山県より補助金が出ておりますので参加費は無料です
・定 員 :18名
・場  所 :富山県民会館303号室

主催  NPO法人教育研究所・宇奈月自立塾

問合せ先  宇奈月自立塾
 
〒938-0282 富山県黒部市宇奈月温泉5509-16  0765-62-9681 Fax0765-62-1120

定期講演会ですが、今回は富山県の補助金で初めて開催します。
こういった若者の自立支援に興味のある方や保護者・当事者の方も是非ご参加下さい。
参加費は無料です。
皆さまのご参加をお待ちしております。
posted by ネットワークスタッフ at 19:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする